どうも、旅する男、ミシマオコゼです。
逃げ出した先の楽園を探して、北海道まで来てしまった男の5日目の記録です。
無事宗谷岬にたどり着き、感動の余韻に浸る間もなく、いよいよ折り返し地点です。
果たして無事に東京に帰れるのか?
今日も一日頑張るぞい!
Contents
札幌へ
8月28日。
北海道立宗谷ふれあい公園から札幌市街地を目指します。
長年夢見た宗谷岬を背に、稚内を後にする。
もっといろいろ走り回りたかったのですが、あいにく時間がありません。
バイクも限界ですし…
泣く泣くまっすぐ札幌を目指すことに。
今日の旅路は、稚内→札幌の、一日で行く人生最長距離のツーリングになるでしょう。
その距離約300km以上!5時間半の旅路!
車でもキツイ距離ですが、意地でも帰らねばならない理由がある!
途中で泊まっている余裕などない!(すでに翌日のフェリー予約しちゃった。てへぺろ☆)
というわけで、何が何でも札幌までたどり着かんといかんのです。
札幌からフェリーに乗る苫小牧までは車で1時間半…
俺のポンコツ壊れかけバイクでは、1時間半でたどり着けるかはわからない…
道中の不測の事態を考えると、今日中にある程度距離を稼いでおきたい…
ヒグマの出没地帯のど真ん中でとまるとかもう嫌だぞ(フラグです)
やるしかない。札幌まで行くしかない。
午前7時ちょっと前に走り出しました。
エンスト再び。そして改造
稚内の朝は夏でもめちゃくちゃ寒いです。
冬の朝かと思ったくらいだよ。
夏用の寝袋を使っていたせいで凍えて風邪気味ですが、冷却機能が壊れたバイクにとっては
むしろ好都合。
調子よく走り出す。
だが、10kmくらい走ったところで、またも、エンジン停止。
避難できるところまでバイクを押す。
もうこの程度では動揺しない。
ヒグマの恐怖と、深すぎる北海道の夜の闇に鍛えられた僕のメンタルは、そう簡単には折れません。
そして…
今の僕には秘策がある。
そう、昨日の夜、オートバックス稚内店で修理に必要なパーツを買っておいたのだ!(電話でアドバイスしてくれた留萌市のバイク屋さん、本当にありがとうございました!)
昨日、スバルショップ稚内でバイクの点検をしてもらったとき、原因を教えてもらったときに、ひとつアイデアを思いついていたのだ。
冷却装置のスイッチがぶっ壊れてて、純正パーツで交換するしかないと言ったな?
スイッチの部分はセンサーになっていて、エンジンの温度が上がると冷却ファンが回るという言葉を聞き逃す俺ではない。
スイッチが壊れているなら作ればいいじゃない!
このときの僕はエジソンに匹敵する発想力だったと思う。(アホすぎわろた)
ということで、オートバックスでケーブルと手動のスイッチを昨晩のうちに仕入れていたのだ。
これで、手動のスイッチを作る。
作り方は簡単。
ラジエーターの冷却ファンスイッチに繋がってるケーブルをぶっこ抜く。
↓
買ってきたケーブルの端っこをもいで電線を露出させる。
↓
ぶっこ抜いたところに合うように電線を丸める。
↓
プラマイ関係なくぶっ刺す。
↓
ぶっ刺した反対の端にスイッチを取り付ける。
↓
ハンドルを切っても干渉しない位置にケーブルを通してガムテープで貼る。
↓
完成!
この間、10分!
このときほど自分の才能が恐ろしいと思った日はないよw
冷却機能が復活したことにより、オーバーヒート問題は脱した!
冷却液もちゃんと冷えてる!
好調に走り始めた!
気を取り直して札幌を目指す。
札幌到着。改めて北海道は最高だぜ
この日は、ひたすら走ってました。
観光?ナニソレオイシイノ?
エンジンがオーバーヒートしないように時速60kmを維持してひたすら走る。
道民に倍くらいのスピードでガンガン追い抜かれる。
マイペースが一番だよね(涙)
途中、風を感じたくてヘルメットの前を開けと、虫が顔面に直撃する。
痛い…
臭い…
北海道にいる酸っぱい匂いの虫って何なんだろうね?
直撃しては木っ端微塵になるからいまだに正体がわかってないんだよね。
途中、留萌市のバイク屋さんに寄り、メカニックのおっちゃんにお礼と挨拶と、宗谷岬の話をして、また来年来ると約束して、留萌を後にする。
途中、強風のなかテントを立てた川下海浜公園で夕日を見ながらカップ麺を食って晩飯を終える。
そんなこんなで、石狩に突入。
札幌の街明かりが見えて、ようやく文明のあるところまで帰ってきたと安心し、もはや慣れ親しんだセコマでカツゲンを飲みながら今日の宿を探す。
頭いてえし、身体だるいし、風邪をこじらせんのも嫌だから今日は屋根のあるところで寝たいな…
キタキツネに夜中テントの周りガサガサされなくて、風邪引くほど寒くないならどこでもいいや、なんてことを考え、安くて暇つぶしに最適なネカフェに泊まることに。
そのまえに、札幌の街をぶらぶらすることにしました。
虫が大量に直撃した服と、でっかいリュックを背負って、ボロボロの状態で地下街をうろうろ。
札幌って人少ないのに街がデカくて、誰もせかせかと急いでなくて、広い割に清掃が行き届いてて素晴らしい…住みてえ…
北から南まで、一度も汚いトイレに出会わなかった時点で、ただでさえ俺の中の住みたい都道府県ランキングが爆上がりしていたのに、さらにポイントを稼ごうというのか!
(道行く女の子が可愛い子しかいなくてテンション上がったのは内緒だ)
小一時間散歩して、歩く気力も体力もなくなったので、その日はさっさとネカフェで就寝しましたとさ。泊まったのは自遊空間札幌二条店。きれいで広くてとても快適でした。
今回の教訓。稚内でキャンプする際の注意点
・食べ物はテントの外に置かない
・寝袋は秋冬用でもいいかも
食べ物をテントのそとに置いておくと、夜中に野生動物があさりにきます。宗谷丘陵の周辺にはエゾシカなどの大型の動物も生息しており、餌を求めてヒグマが出てきてもおかしくありません…
また、夏の稚内は、昼間は暖かいですが、夜は震えるほど寒くなります。夏用の寝袋だと間違いなく寒いです。防寒着を持っていくか、秋冬用の寝袋があったほうがいいでしょう。
それでは良い旅を!
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