これは始まりに過ぎない。
あるいは、すでに始まっていたのだろう。
(特に意味はない)
視聴したあとに意味深なことを言いたくなるよね…
それが2000年代前半のセカイ系作品の特徴なのだ。
とりあえず、アニメ「ブギーポップは笑わない」を全話見終わったわけですが、小康状態だった中二病が見事に再発しましたw
古き良き時代の中二病の原点みたいな要素が盛りだくさんなので、再発しないほうがおかしい!(開き直り)
いやあ、久しぶりに良いものを見た。
小説版もちょこちょこ読み進めてますが、こっちも読みやすくてスラスラ読めるのでおすすめです。
ちょっとでも気になる人は是非読んでほしい。
さて、前置きが長くなったけど、アニメ全話見終わった感想とか、考えたことをまとめてみました。
では、いってみましょう。
https://anglerfish-ponzu.com/boogiepoptheanimation
とりあえずアニメ全話見終わった感想

画像はムギーホップw
前回の1・2話の感想と考察から随分と時間が経ってしまった。いまさらとは思うが感想を書きたいと思う。
はっきり言って…
超面白かった!
こんなに物語の世界観に引き込まれたのは久しぶり、いや初めてと言っても過言ではないくらい引き込まれた。
「ブギーポップは笑わない」のような日常の隣りにある非日常を描いた作品に触れたのは、「涼宮ハルヒシリーズ」が最初だったが、その時以来の感動に心の底から震えた。
今までラノベやアニメなどの物語を多少は見てきたが、群像劇というのを見たのはブギーポップは笑わないが初めてだった。
様々な人物の視点から描かれる数々の物語は、それぞれが絶妙に話しの中で関係しあって、ぼやっとしていた全体像が話が進むごとに明らかになっていく。
しかし、決して核心には到達できない。
そう、登場人物たちが相対しているのは、“セカイ”というあまりにも大きい存在ゆえに、イチ登場人物の視点では絶対に全貌を知ることなどできないのだ。
その登場人物たちの様子を見ていると、あたかも自分自身も物語に翻弄されている傍観者のような気分にさせるのである。
見えているけど何もできない、しかし登場人物たちに物語に関わっていたい。そんな気持ちが、次はまだかとページをめくる手を急かすのだ。
そんなこんなで、毎週金曜日22時を楽しみでたまらなかった。本当に幸せな3ヶ月間だった。
ブギーポップとは何だったのか
さて、アニメを全話見終わって、数々の事件は解決されたように思えるが、ひとつ疑問が残る。
そう、ブギーポップという存在は一体何なのかということだ。
セカイに危機が迫ると自動的に浮かび上がる存在…
宮下藤花の皮を被った死神…
事件が起き、登場人物がもがいている間に美味しいところだけもっていくちょっとずるい奴…
超能力者、宇宙人、強化人間みたいな明らかに異常な存在が跋扈するこの世界観の中でも圧倒的に浮いていて異質な存在がブギーポップだ。
かといって、デウス・エクス・マキナというわけでもない。
物語の最後にちょっとだけ事件に干渉して去っていく。
主人公たちの苦労をあっさりと解決してしまう。それもたった一人で。
MPLSも統和機構も、それぞれ何らかの志向性、言い換えれば自我のようなものをもって動いているように思えるが、ブギーポップは意思も存在も曖昧だ。
全話通してもブギーポップに関しては宮下藤花の意識に浮かび上がった影であるということ以外何もわからない。
セカイの敵と戦う以外の目的だけで動いているには妙にシニカルで人間臭いところもあるし…
なんにせよ行く末が気になる存在だ。
孤独にセカイと戦い続ける彼(彼女)は、一体どこへ向かうのだろうか…
今日もどこかで、人々の影に溶け込んで、セカイの敵と戦っているのだろうか…
まとめ:確実に中二病が悪化するのがブギーポップシリーズ
超能力、強化人間、二重人格などの要素が全部盛りされたブギーポップという作品。
アニメを全話視聴した諸兄ならわかると思うが、一度でもこの作品に触れると自身の内なる中二病がうずくのを感じるだろう。
意味もなく建物の屋上や丘の上で風を感じてみたり(実話)
意味もなく深夜徘徊してみたり(実話)
意味もなく空を見上げながら口笛を吹いてみたり(実話)
軽く奇行に走る姿が目に浮かぶ。
でもさ、妄想って楽しいじゃん。正直、退屈な日常に飽き飽きしてるだろ?そんなときこんなアニメ見ちゃったら、自分ももしかしたら物語の登場人物のように奇妙な世界の一員になりたいって思うもんじゃない?
俺は思ったよ。現実逃避かな?現実逃避だな。(まあいいじゃん)
ブギポ観るならAmazonプライムビデオがいいぞ
これアフィだからな!踏むなよ!絶対踏むなよ!

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